稼ぎ時 [旅行]
6月初めに稚内で泊っているホテルの従業員に
「近くで、お手頃で飲食できる店があったら紹介してくれませんか!
前回は観光客だとわかると、値段も出してくれるのも違ってがっかりしたんです」
「教えることができません。
教えるとリベートを貰っているのではないかと言われるからです。
それにこれから10月までは稼ぎ時ですから、
ひとをみて会計時に高くする店があるかもしれません」
と言われました。
そのあと、親族の見舞いついでに宗谷岬に行き、昼食をとりました。
面食いの風太郎はホタテ塩ラーメン、を
妻に頼んでおいてと伝え外で写真を撮っていました。
伝えてまもなく、ラーメンが出てきたと妻に呼ばれたので店に入りました。
カップラーメンの「3分待つ」より早い。
ホタテは確かにあります。
すべての結論がここにありました。
あまりにも貧弱で、盛り付けにも気を使っていません。
麺は湯を潜らせただけの半生茹で粉っぽい、が腹が空いているのと金を払うのだから
勿体ないから食っちゃえ!とやけくそ。
妻はホタテ探しをしています。
これがホタテだというのは見つかりませんでした。
天候もあまり良くないとあって観光客もそれほどでもありませんが
5人客が座卓を2卓つかわさてくれ、と言ったら断られ狭い卓で生ビールで乾杯!
有名人の色紙が所狭しとベタベタ。
味は目に見えず、食べた人の食感なのでなんともいえない。が
原則として風太郎は観光地では飲食はしないことにしている。
それは、今までに何回も裏切られ幻滅しているからだ。
今回もまさにその通りだった。
やけで食べた塩ラーメンの塩味は、コーヒー、お茶を飲んでも
咽喉から消えず、
夕飯のアルコールでマヒするまで残ってしまった。
もっと印象が悪かったのは、稼げる時に稼げという接客態度。
人工音声の
「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」のほうがどれほど気分が良かったか。
宗谷岬のおかげで、自分たちの店が成り立っているということを忘れずに、
有名人だけでなく一般の一見客を大事にしてほしいと思う。
北海度に移住したいち移住民の願いだ。
仏教倫理 [心の栄養]
「われわれは、この世において、死ぬはずのものである」
と覚悟しよう。
このことわりを他の人々は知っていない。
しかし人々が、
このことわりを知れば、争いは静まる。
そして人生についての生き方が問われるのである。
共伸出版 吉田良夫著「仏教仏陀のことばより」
この世において、死ぬはずのもの、ということは死後の世界がある、
ということだ。
この事実を、漠然と分かっていても、
まぎれもない事実として受け止めている人が少ない。
莫大な資金力で、破壊力抜群の兵器を調達し殺しあわなくても
時が経てば相手も、自分も死ぬ。
この世の命は儚い。
それならば、手を取り合って生きていく方がいい。
と風太郎は解釈しました。