不幸を幸せにする [心の栄養]
苦しくてやりきれないとき、
他人や自分がこわくてならないとき、
いろいろな判断や仕事の問題でにっちもさっちも行かなくなったときは、
この世の生活が自分を結びつけてくれている人たちをこれからも愛しつづけていこうと、
自分に言い聞かせるがよい。
そしてそれを実行するように努めることだ。
そうすれば、
なにもかも過ぎ去って、
心が軽くなり、
自分が解放され、
やたらに望んだり、
恐れたりすることはなにもないことがわかるだろう。
「トルストイことばの日めくり 小沼文彦編訳」より
もし突然、原動機付自転車スーパーカブに野営するためのテント、
当分の間の水や食料や金品を渡され日本一周をして来い、
と絶対命令されたら、僕はどうするだろうか。
こんなちっぽけなスーパーカブ、見知らぬ土地でどんな災難に遭うかもしれない。
しかし、絶対命令だらか逆らうわけにいかず、
苦悩の塊を頭にため込みイヤイヤながら行くしかない。
でも、これから先には見知らぬ人に会え、たくさんの人と語り合えることができる。
そしてまだ見たことのない素晴らしい景色を、自由自在に思い残すことなく観ることができる。
大型自動二輪の免許を持っていても、自転車にも乗れない僕は
原動機付二輪車では一番小さくて、力も弱いスーパーカブは
びくびくしている僕を励まし、ゆっくりと日本一周のお伴をしてくれるだろう、
と発想を転換したら、こんな大きな荷物も愛おしく感じるに違いない。
病気と友だち、苦悩と友達になると「新世界」になるかも。
反社会的新興宗教 [いろいろな思い]
友人には二人の男の子の子供がいる。
30年くらい前に次男が突然音信不通になった。
友人は、次男の学友、親戚、知人、アルバイト先などくまなく連絡し探したが
居所が分からなかった。
しかし、次男がヨガに興味をもち集会場で団体生活をしている、という情報を得た。
場所を特定し、連れ戻しに行った。
次男はマインドコントロールされ、父親と帰ることを拒否し、
集会場の連中も次男をかばった。
友人は、これはオカルト集団だと察知し、命がけでも連れ戻さないといけないと
粘りねばって連れ戻した。
そのあと
次男は大学を退学し、新潟の農家に見習いにいった。
今では家庭をもち、自分の農地を買い、家族で新しい農業のあり方を模索し
無農薬の農産物を通信販売している。
次男がもしそのまま「オウム真理教」の残っていたら……。