与える心、それはクリスマス [心の栄養]
与える心、それはクリスマス。
数年前のクリスマスイブ。天王寺教会に一人の小学校低学年の男の子が司祭館のベルを鳴らしました。戸を開けに行った私にしにー通の封筒を手渡し、素早く姿を消しました。
封を切ってその中身を出したら、1万円札と次の短い手紙が入っていました。
「神父様、私は6年間病気で寝たきりです。
このわずかなお金を私より困っている人のためにどうぞ使ってください」と。
今年のクリスマスの日に、幼子イエスキリストに心をこめて願いたい。
人生を豊かにする人への情けと憐れみの恵みを……。
クリスマス&メリークリスマス [いろいろな思い]
白いクリスマス [心の栄養]
白いクリスマス
夢にみる幼い頃の白いクリスマス。
こずえがキラキラ光り、そりの鈴に耳を傾ける子供たち……。夢にみる真っ白なクリスマス。クリスマスカードを一枚一枚書く時。あなたの毎日は幸せで、あなたのクリスマスは純白でありますように、と……。
皆さんは雪の降る景色を、窓からじっと見つめたことがありますか。
なんとも言えない美しい眺めです。そして色々な考えが自然に浮かんでくるのです。音もたてないで、ヒラヒラ舞いながら落ちる雪が、地上のすべてを白いマントで覆うのです。
私たちも、人生を美しい夢で覆いたい、真っ白に……。
雪の下の土は暖かい。エスキモーは雪で住む家を造るし、雪に立ち向かって、冬のさなかに咲く花もあるのです。私たちも、心の底にいつも温かさを保ちたい。孤独で凍えそうな人を温めるために……。束の間の雪……。私たちも人に施す親切を忘れ、受けた恩を心に残したい。万年雪のように……。
春のぬくもりが雪を溶かしたおかげで大自然はよみがえるのです。
ことわざにもある通り、「大雪が豊作をもたらす。
ドンボスコ社 ステファノ・デランジェラ著「落ち葉」より