SSブログ

父の日 [心の栄養]

ワシントンのジョージタウン大学のフットボールチームに大変熱心に練習しても、
レギュラー選手に入れない青年がいました。
時々その青年は競技場のそばを父親と腕を組んで歩いていることがありました。
それはフットボール選手としては、少しめめしいようにも思われました。
ある日コーチに「父の死ぬ前の最後の願いですからどうか私をこの試合のレギュラー選手に
入れてください」と一生懸命に頼みました。
コーチは一応、青年のこのたっての願いを入れましたが、
それでも念を押さずにはいられませんでした。
「入れてもいいよ、だが、最初の2、3試合で君を除外しなければならなくなるだろう。
なにしろ、大事な試合だからね」と。
ところが青年は除外されなかったす。
彼は、まるでスターのように戦い、その試合は彼の見事なプレーによって
優勝したようなもした。あとでコーチは
「いったいどうしたっていうのだ。君はこれまで一度だってあんなプレーを見せたことが
なかったじゃないか」と尋ねますと、青年はこう言って答えたす。
「先生は気が付かなかったでしょうが、父は盲人す。
でも今日は、父が私のプレーを見る最初の機会でした。それで私は父のために
ベストを尽くして試合に臨みました」と。

(ドン・ボスコ社刊「カトリック教会のごあんない」より)


目が見えない父親が自分が出場する試合に観戦に来ている。
しかし息子は父親が試合が見えていると確信している。
肉眼の目よりも確かな心の目で。

1昨年のオリンピック開幕直前に、コーチである吉田沙保里の父親が急逝した。
吉田選手は一時的に落ち込んだが、父親の遺影を持ちオリンピックにのぞんだ。
そして見事に金メダルを獲得。
父親の霊が愛娘を応援していることを、沙保里選手は信じていたと思う。

たとえ父親と故郷を離れて暮らしていても、出張中、亡くなったとしても父親の心は
いつも子供たちの傍にいます。
神様も一緒で気付かないですが、いつも私たちを見守っています。
父親のように。
nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0