クリスマスの最大の贈り物 [心の栄養]
近代的な豪華な老人ホーム。
玄関の戸が開くたびに、
ホールにくつろぐ老人たちは、思わずその扉に目を向けます。
自分を訪れる人を待ちわびながら、
けれどもほとんどいつもと言っていいぐらい、誰も訪れる人はいません。
やはりすべての条件を満たされたフォームよりも、
他人の温かい心がいいのです。
クリスマスの時期には素晴らしい何かがある。
それは自分を忘れて人を幸せにしようとする
その温かい心ではないでしょうか?
来たれ友よ。すべての友、喜び集え
(ドン・ボスコ社「落ち葉」より)
雪が降るまでは毎月1回は老人ホームへ面会に行っていた。
雪が降るまでは毎月1回は老人ホームへ面会に行っていた。
ホールにくつろいでいるお年寄りたちは寡黙だ。
黙って椅子に座ている人、新聞を読んでいる人、
中庭を観ている人、
その人たちは孤独感を体全体で表している。
言葉だけの挨拶をしても殆どの人は無視しているが
微笑みながら挨拶をすると微笑み返してくる。
ほほ笑むことを忘れているのではなく
ほほ笑む機会がないのだ。
ほほ笑めば心が豊かになり、安らぎを得、孤独感から解放される。
ほほ笑みかけるのにお金はかからない。
ほほ笑みは平安を与え心に残るし
奪い取られることはない。
孤独な人にほほ笑みかけることは、
最大の贈り物ではないかと思う。