保釈者を温かく迎え入れる [生きる]
今日のミサの中で唱える共同祈願の一部です。
過去に過ちを犯した人への偏見や差別を退け、
その新たな歩みを力づけてください。
受け入れる人々の支援の輪が
ひろがっていきますように。
極道者映画では、刑務所から保釈者が出所すると出迎えた仲間が
「おつとめお疲れさまでした!」
とぺこりとする。
組事務所では幹部が労いの言葉を掛けられ、
保釈者ははくが付き、組の一員として残る。
下っ端が保釈されれば、仲間が押しかけ組に残るように誘われ
結局、極道の世界からは逃げられない。
人生の半分以上を刑務所暮らしをしている元暴力団員の某氏は
保釈後は社会に役立つような仕事に就きたい
と願っている。
そのための就活活動を所内でしていますが、思うように行きません。
下記の手紙は教誨師をしている神父に宛てた手紙の一部で、
受刑者は神父をお父様と慕っています。
カトリック信者ではありませんが、
出所後は洗礼を受けたいという願望があります。
受刑者を積極的に雇用している会社を、テレビで観たことあるので
その会社を神父に教え、受刑者が連絡をとりましたが
不採用になりました。
受刑者は、故郷に帰ると昔の人達が訪ねて来るので
故郷には帰りたくないそうです。
昔の人たちが訪ねてくれば、社会に貢献するどころか
反社会的な生活に戻らせてしまいます。
更生した人を幅広く受け入れる社会的な仕組みが望まれます。