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二つの歌謡ショーの感想 [映画・落語ほか]

北島三郎・水前寺清子の二つの歌謡ショーを観た。
北島三郎は、故郷を離れるときの心境、流しの時代の苦しいとき
などを語りながら合間に歌っていた。
声量があり年齢を感じさせない。

水前寺清子は、過去の苦労話などは一切しなかった。
歌と歌の合間におしゃべりが入るのは北島三郎と同じだが
話の内容は今回の震災の事が頭から離れずに心配のようだった。
最後は涙ぐみながら歌い、それがばれないようにうつむきながら歌っていた。

北島三郎の歌は感動も何もなかった。
苦労してきたことは分かっている。
歌は声量があり迫力満点。
だが、単に身体の中を通りすぎて行っただけだ。

水前寺清子のは心に響くものがあった。
今までに何回となく聞いてきた曲だが、訴えるものが込められたいた。

翌日、なんとなく気持ちがさわやかだった。
その原因は水前寺清子の歌声だ。
音痴のオレ様が口ずさみながら、朝食の支度を軽やかにしたことでもわかる。
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