something of himself [心の栄養]
ひとりの紳士がわたしのところにやってきて、
かなりの額の寄付を申し出ました。
その寄付をくださってから、彼はこう言いました。
「先ほどのは、わたしの外的なものですが、
こんどはわたし自身を与えたいと思います。」
そして、彼は定期的にカリガートの『死を待つ人の家』にきて、
病人や死んでゆく人々の相手をし、
彼らの体を洗ったり、
ひげを剃ってあげたりして、手伝っています。
彼は自分自身の何かを与えたかったのです。
そして今、彼はそれを与えています。
(女子パウロ会刊「マザー・テレサ日々のことば」より)
イエス様も「互いに愛し合いなさい。これが私の命令である」(ヨハネ15章17節)
と仰っています。
寄付行為などの外的な人助けはできても、
見ず知らずの人の死に行く人の身体を洗ったり、
身だしなみを整えたりはなかなか出来ません。
無私無欲で相手に尽くすということが
互いに愛し合うということなんですね。