今を生きる

今を生きる

一人の学者が飛行機を利用して、ある大学で講義をするために出かた。
飛行場に着くと、そこに迎えの車が待っていました。
到着ロビの手荷物を取りに行く途中、運転手は何度も姿を消していました。
年寄りの荷物を運んだり、人に道順を教えたり、困っている人を助けたりしていました。
そのたびに、決まって、微笑みながら戻つて来ました。それを不思議に思った学者は、
「今の君の生き方をどこで学んだのですか」と彼に聞きました。運転手は答えました。
「先生、それは戦争中です。南太平洋で、私の仕事は道路や原野に
埋められた地雷を撤去することでした。そうしながら、若い戦友の多くが、自分の目の前で死ぬのを見ました。
そこで私は、一歩と一歩を踏む間に生きることを学びました。
だつて、次の一歩は私の最後かもかれないと思うと、 一歩と一歩の間の瞬間を精一杯生きなければ……と、
自分に言い聞かせるのでした。
こうして各一歩は私に新しい人生のように見えました。」

彼にあやかりたい。
やはり、今を生きることが大切です。今、出来る親切をあと回ししたくありません。
``An age builds up cities: an hour destroys them."

（ドン・ボスコ社「落ち葉」より）


毎日を大切に、いや今この瞬間を無駄なく有意義に過ごさなければいけない。
時間は人には譲れないし、わけてもらうこともできない。
過ぎ去った時間よりも、いまこの瞬間を前向きに生きていかなければいけない
ということでしょうか。