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人生の終わりに偲ぶ人 [心の栄養]

人は人生のおわりにあたって、

なぜか、その人がどんな人であったか何に徹し、

何に捧げたかをもって、その人の人生をふり返るようです。

その人が何のために生きたか、それがどんな人生であったかを懐かしむように。

 確かに私たちが捧げる対象と、その向き合い方で、

その人が何者であるかを、照らしだしてくれるのかもしれません。

 実際には、その人生にはそれこそ無数の出会いや出来事、

転機や飛躍、

決断や挫折、

喜びや悲しみ、

後悔や祝福、

落胆や希望があったはずなのに......。

なぜか最期に人を思い出すにあたっては、

人生をまとめるかのようにして、

その人が何に向きあい、

心を傾け、

何を捧げたか、を

思うことで、その人を偲ぶようです。

(心のともしび 古橋 昌尚)より

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