美しい人に

人間の愛というものは、一定の大きさの器に入った水のように、
その一部を汲むと残りが減るといったものではありません。
むしろ、泉のように、
汲めば汲むほど、澄んだ水が湧き出て、
使わなければ涸れてしまう性質を持っています。　　

ＰＨＰ文庫刊　渡辺和子著「愛と励ましの言葉３６５日」より

富士山麓に忍野八海という観光名所があり、そこには八つの泉があり
数十年かかって富士山の雪解けの水が湧き出ています。
下をのぞくと２，３メートしかないように見えますが、１０メートル近くあると
聞いてびっくりしました。浅いようで深い。
店では湧き水を利用し飲料水を売っています。
湧き水がのどを潤すと今までの疲れが流れてしまい、体が軽くなるのを感じます。　
湧き水を眺めているだけでは、澄んでいて綺麗で終わってしまいますが
飲むことによって湧き水そのものを知ることができます。

僕たちが最初に愛を感じるのは「親の愛」だと思います。
やがて社会生活を営み子供を授かると、自分が愛されたように子供を愛します。
その連鎖反応は終わりがありません。
人に対しても自分が親切にされたら、そこに隣人愛を感じ機会があれば
援助を必要としている人に手を差し伸べることでしょう。
その連鎖反応も国境、人種を選ばず増え続け終わりがありません。
湧き水のように、まずは水を湧かす、つまり愛の行動を実行することが
最初の一歩だと思います。
風太郎は今日はどんな小さくてもいいから愛の一歩を心掛けたい。