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あきらめるのは、まだ早い [心の栄養]

あきらめるのは、まだ早い

終戦を迎え、私は体が弱りきっていたにもかかわらず、高等学校教諭の資格を取得するため、文部省主催の講習会に参加する決心をしました。

春休み、夏休み、冬休みを利用して、長年にわたるその講習会に出席し、やっと必要な単位が取れました。でも、一度は、途中で弱気を出してやめようと思い、その時の英語の担当であられた先生にその旨を打ち明けました。

数日後、先生から励ましの手紙をいただきました。それが若かった私に非常な感動を与えたばかりではなく、私の人生のコースにも大きな影響を及ぼしました。

「人生には義務と仕事を退き、夢と理想を簡単にあきらめることがもっとも悲しいことの一つである。
Don't be a quitter!(quitは放棄するという意味で)放棄する人にならないで!向学心に燃えなさい、誇れるものを持ちなさい。
その心でこの講習会に最後まで参加し、頑張ってください」という内容の手紙でした。

先生へのご恩は決して忘れません。先生はまた、ていねいに直筆で若者の勇気を奮いおこす次の英語の詩を同封してくださいました。

その題は“A Little More"「もう少しの辛抱!」でした。その訳をぜひ皆さんにも紹介しましょう……

「あきらめるのは、まだ早い!失敗と成功を区切る一線は細いので、たびたびその線上にあっても気がつかないし、また、いつ、それを越えたのかも、分かりません。
そのために、どんなに多くの人がもう少し我慢すれば成功できる、その時に、仕事を投げ出してしまうことでしょう!夜明け前のひと時は、一番闇が深いと言われています。事業においても、学業においても、同じことが言えるのではないでしょうか。見込みが好転しようとする、その時が、一番暗く、絶望的にみえるものです。
そんな時こそ、忍耐をモットーに、いま少し頑張りさえすれば、絶望的と思われたその失敗は、まもなく成功に変わるかもしれないのです。
努力の放棄以外の敗北はなく、自分の心の中の敗北以外の敗北もない。乗り越えることのできない障害は、私たち自身の決意の弱さ以外にはないのです。」

皆さん途方にくれるとき、さじを投げようと思うとき、自分に言い聞かせてください。
あきらめるのはまだ早い……放棄するな……向学心に燃えるのだ、

もう少しの辛抱だ、Just a littb more……と。
Don't be a quitter……have a little ambition!

(ドン・ボスコ社「落ち葉」より)


諦めることはいつでも簡単にできます。
諦めないで続けることを辛抱というのでしょうか。
辛抱していれば、いつか花を咲かせ実が実る日が必ず訪れます。
昨日の辛抱が今日の結果かもしれません。

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