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己を忘れて [心の栄養]

己れを忘れて

二人のの登山者が、一点の雲もない青空に誘われ、朝早く避難小屋を後にして、頂上を目指しました。
弁当を食べて、一休みしているうちに嵐の前兆である大きな黒雲がわき上ってきました。
二人はあわてて、吹雪をおかしても下山を始めました。二人にはよく分かっていました。
夕方までに避難小屋に戻らなければ、凍死するだろうということを。
震えながら、また手探りしながら危険な山道を下りて行くうちに、突然断崖にぶつかり、その断崖から墜落した人の必死に助けを求める声が聞こえてきました。
登山者の一人は、小声で友達にささやきました。
「さあ、急いで避難小屋を目指して戻ろう。墜落したその人を助けたら、 三人とも凍死してしまうんだ……
彼にとって運が悪かっただけだ」と言って、どんどん引き返しました。
しかし、友だちは墜落した人を哀れに思い、断崖の底まで下りて、弱り果てた彼を肩に乗せ
命懸けでよじ登って避難小屋に向かいました。
やっとその明かりが見えてきたとき、自分の足がつまずきました。よく見ると先に戻つた、
自分の身の安全ばかりをはかった友だちではないか?……彼を起こそとしたが体はもう冷たくなっていました。
自分がその変わりに凍死をまぬがれたのは、怪我人を背負って、その努力と無理で、
体は適当な体温を保つことが出来たからでした。

皆さん、関わらないほうが良い、干渉しない、また、巻き込まれない方が安全だと主張する人が
少なくありません。確かに事をするにあたつては、慎重でなければなりません。でも、道義と情けと憐れ
みを重んじなさい、と心の底でささやく小さな声を聞いたら……
皆さん、その声に従って行動してみたら……
「分かち合えない喜びは若死にします、育ちません。J
Joy that isn't shared, dies young !

(ドン・ボスコ社「落ち葉」より)

隣人を助けない、力を貸してあげなさい、などの善いことをすすめる声は
決して大きくありません。
その声は打ち消しても誰にもわかりません。
でも神様はその行動をみています。
神は助けるものを助ける。
オレ様の心にしっかりと言い聞かせます。
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