ベイルートで、砲撃を受けた病院に行き、
かなり重症の身体障害者を含む五十五人の子どもたちを見つけました。
わたしは、この子どもたちを連れ出すと申し出ました。
実は、彼らのお世話をするために
わたしたちは必要なものでさえ、持ってはいませんでした。
それでも、わたしたちは、修道院へ、彼らといっしょに戻りました。
子どもたちや、若い人たちの何人か、(イスラム教徒、キリスト教徒、ドルーズ派など)が、
わたしたちを助けにきてくれました。
その中の小さい子は、家へ行ってこの子どもたちにあげる服を持ってきてくれました。
ガムをかんでいた何人かは、愛でいっぱいの心から、なんと、
自分たちがかんでいたガムを口から取り出して、
それを子どもたちにあげたのです!

(女子パウロ会刊「マザー・テレサ日々のことば」より)

善いことをしようという時には、
宗教、人種、老若男女、年齢、国境、などを意識することなく
万民共有の「愛の力」が突然働くんですね。