ちょうどいい荷物


自分で欲を出して


大きな荷物を背負っておきながら、


「重い、重い」と


苦情を言い始めるわたしたち、


苦情を言うくらいなら、


初めから欲を出さないこと。


自分にちょうどいい大きさの


荷物を背負うことです。

(片柳弘史 こころの深呼吸)より



小さい頃読んだ「舌切り雀」を思い出しました。
心優しいお爺さんは迷子になった小雀を
家に連れて帰り餌を与えます。
お婆さんは、小雀をよく思わないので餌を与えません。
昼間お爺さんがいない間お腹を空かした小雀は
お婆さんが使っていた糊を食べてしまいます。
怒ったお婆さんは小雀の下を切ってしまい
小雀は泣きながらいなくなってしまいました。
心配したお爺さんはやっとの思いで小雀をさがします。
小雀は帰りにお土産にと大小の葛籠
を見せ
どちらか一つを持って行くようにいいます。
お爺さんは体力を考え小さい葛籠を担いで帰り
中を開けると金銀財宝が沢山入っていました。

お婆さんはそれを見て欲がないお爺さんをののしり
小雀のところに行き、大きな葛籠をもらい受け
やっとの思いで家に帰り、笑みを浮かべ蓋をあけました。
出てきたのはお化けや妖怪だったのです。


自分に見合った荷物を負うのが一番なんですね。