富について


1 夜も寝ないで富を蓄えれば体はやせ衰え、その富が心配で眠れなくなる。


2 夜通し続く心配で、うたた寝さえもできない。

重病が眠りを妨げるのと同じである。


3 金持ちは労苦して財産を蓄え、仕事を休んでぜいたくな生活を楽しむ。


4 貧しい者は労苦しても、生きるのが精一杯で、手を休めるとたちまち生活に困る。


5黄金を愛する者は正しい者にはなれず、金銭を追い求める者は金銭で道を踏み外す。


6黄金がもとで多くの者が身を滅ぼした。彼らは滅亡と顔を突き合わせていたのだ。


7黄金は、それに夢中になる者には罠となり、愚か者は皆、そこにはまり込んでしまう。


8清廉潔白な金持ちは幸いである。黄金を追いかけなかったから。


9そういう人がいたら彼に祝意を表そう。民の間で、驚嘆すべきことを行ったのだから。


10黄金の誘惑に打ち勝ち、申し分のない生き方をした者はだれか。

彼こそは大いに誇ってよい。

法を犯しえたのに犯さず、悪事を行いえたのに、行わなかった人はだれか。


11その人の財産は揺るぎないものとなり、

会衆は彼の施しを数え上げ、たたえるであろう。

(旧約聖書シラ書31章1~11節)



歳末助け合い運動が盛んに行われています。

タンス預金しているお金を心配するよりは

困っている人たちに寄付した方が

盗まれるよりは断然良いと思います。