生きているうちに富を活用せよ


11 子よ、分に応じて、財産を自分のために使え。

主に対しては、ふさわしい供え物を献げよ。


12 次のことを心に留めよ。

死は必ずやって来る。

しかし、陰府の定めはお前に示されていない。


13 生きている間、友人に親切を尽くしておけ。

できるかぎり手を差し伸べて、援助せよ。


14 一日だけの幸せでもそれを逃すな。

良い楽しみの機会を見過ごすな。


15 お前が苦労して得たものは、他人の手に渡り、

汗の結晶も、くじで分配されてしまうではないか。


16 与えよ、受けよ、心を楽しませよ。

陰府で楽しみをどうして求めえようか。


17 生あるものはすべて、衣のように古びてしまう。

「なんじ、死すべし。」 これは昔からの定め。


18 枝先に揺れる葉も、散ってはまた芽生え出る。

血と肉である人間の世代も、ひとつが終われば、他のものが生まれる。


19 すべての業は朽ち果てて、人は、その業とともに消えて行く。


(シラ書14章11-19節)



16 与えよ、受けよ、心を楽しませよ。

陰府で楽しみをどうして求めえようか。


17 生あるものはすべて、衣のように古びてしまう。

「なんじ、死すべし。」 これは昔からの定め。


18 枝先に揺れる葉も、散ってはまた芽生え出る。

血と肉である人間の世代も、ひとつが終われば、他のものが生まれる。

確かなことは例外なく誰しも「死ぬ」ことです。
死んでからでは与えることも受けることも出来ません。

この世にいる間に、大いに寛容な心を持って困っている人に寄り添い
振り向くことなく与え尽くしなさい。

その善意は次の世代にも受け継がれていく。

ケチな人は世代の人に善意を残さずに孤独のうちに死んで行く。

と解釈しました。