誠実な友

5のどの麗しい声は、友人を増やし、

舌のさわやかな語りかけは、愛想のよい返事を増やす。


6多くの人々と親しく挨拶を交わせ。だが、相談相手は千人のうち一人だけに限れ。


7友をつくるときは、試してからにせよ。すぐに彼を信頼してはいけない。


8都合のよいときだけ友となり、苦難のときには、離れてしまう者がいる。


9また、心変わりして敵となる友もいて、争いでお前が吐いた悪口を暴露する。


10食事のときだけ友であり、苦難のときには、離れてしまう者がいる。


11お前のはぶりがよいと、お前のようにふるまい、

お前の召し使いたちになれなれしくする。


12しかし、お前が落ちぶれると、背を向け、お前の目から身を隠す。


13敵からは遠ざかれ。友達には気をつけよ。


14誠実な友は、堅固な避難所。その友を見いだせば、宝を見つけたも同然だ。


15誠実な友は、何ものにも代え難く、そのすばらしい値打ちは計り難い。


16誠実な友は、生命を保つ妙薬。主を畏れる者は、そのような友を見いだす。


17主を畏れる者は、真の友情を保つ。友もまた、彼と同じようにふるまうから。


(シラ書6章5節~17節)


芥川龍之介の杜子春を思い出しました。

風太郎にも経験があります。

風太郎が困ったときに助けてくれた友が

本当の親友だと苦い経験から学びました。