わたしたちが、苦しむ人や病気の人を助けることを学び、


自分のものを惜しむことなく分かち合う喜びを知ることができますように。


(教会の祈り)より




(ドン・ボスコ社「落ち葉」)の本から次の話を見つけました。

ある日、ひどい吹雪がニューヨークを襲い、

交通機関は立往生し、すべて雪に埋もれてしまいました。


その朝、先生は私たち数人を

学校の近くにひとり暮らしをしていた老人の家まで連れて行き、

シャベルを渡しながら雪をかき、

老人のために大道りまで道を開くようにと頼みました。


一時間ぐらいの仕事で狭かったけれどもきれいな小道が出来上がりました。


老人の家のベルを鳴らしてシャベルを返したとき、

老人は私たちに十ドルずつ手渡そうとしました。

先生は次の美しい言葉でていねいにそれを断りました。

「おじいさん、ありがとう。でも、そのお金は受け取れません。

友情をお金に換えることはできません。」


皆さん本当に幸福になりたいと思うなら、

自分の利益ばかり求めるのではなく、

他人のために尽くすこと、

他人のために役立つことを学ばなければなりません。

そして、友を得ようと思わないで友になろうと努めなさい。

なるほど、友情はお金で買えません。




この学校の先生は生徒たちに

真の生きた教育をなさったんですね。

生徒たちは10ドルよりも大きな価値、

「お金では買えない喜び」

という宝を胸に占めて

人生をすごしていくことでしょう。