ある日、お釈迦様は一人の山賊から殺すぞと脅迫されました。


お釈迦様は彼にお願いしました。


「どうか私のとっておきの願いを聞いてください……


あの木から枝を一本切ってくれませんか」


山賊は刀を抜いてひと太刀で枝を切りました。


するとお釈迦様は


「今度はその枝を元のところにつけてください」


と願うと山賊は笑いながら言いました。


「そんなことができると思ったら、あなたは気が狂っている」


すると、お釈迦様は静かに彼に言いました。


「気が狂っているのはあなたです。


人を傷つけ、物を破壊するから、


自分が強いと思い込んでいるあなたこそが気が狂っています。


……それは、誰でも子供でさえもできることです。


でも、本当の力は造り出すことに、癒すことにあるのです」と。


(ドン・ボスコ社「落ち葉」)より 



山賊を世界平和を力ずくで侵攻しようとする国に置き換えてみました。

武力が最大の強みだと誤解している政治家たちは

戦禍で多くの人命を奪い破壊した建造物をみて

薄笑いを浮かべていないだろうか。


建造物は建てなおすことができるが

人の命はたった一つ、

再生はききません。

当事国は本当の勇気と力を発揮して

すぐに戦争をやめてほしい。