祝賀の時の作法


1 宴会の世話役に選ばれたなら、有頂天になるな。

客の一人として、皆と同じようにふるまえ。

彼らに心を配り、席に着け。


2 自分の任務をことごとく果たした後に着席せよ。

そうすれば、みんなの楽しみがお前の喜びとなり、

事の運びが見事だというので誉れの冠を受ける。


3 年長者よ、語れ、それは当然のことだから。

だが、要点を外さずに話し、音楽の邪魔をするな。


4 余興の最中には、あれこれとしゃべるな。

時をわきまえずに、学識を見せびらかすな。


5 金の細工にはめ込まれたルビーの印章のように、

音楽の演奏は酒の席を引き立たせる。


6 金の台に飾られたエメラルドの印章のように、

歌の調べはぶどう酒の味をいや増す。


7 若者よ、必要なときだけ話せ。

語るとしても二度、それも求められた場合のみ。


8 簡潔に話せ。わずかな言葉で多くを語れ。

博識ではあっても寡黙であれ。


9偉い人たちの間では、出過ぎたまねをするな。

年輪を重ねた人たちのいるところでは、やたらと無駄話をするな。


10雷鳴がとどろく前に稲妻が走り渡るごとく、慎み深い人にその人望は先立つ。


11潮時と見たら、席を立ち、ぐずぐずするな。

まっすぐ家へと急ぎ、道草を食ってはならない。


12家では楽しく過ごせ。したいことは何でもせよ。

しかし、高慢な言葉を吐いて罪を犯すな。


13これらすべてのことに加えて、お前を造られた方、

その賜物によって歓喜に酔わせる方を賛美せよ。


(旧約聖書シラ書32章1節~13節)



シラ書は紀元前200~180年前に書かれたものですが

今の自分の心が刺し抜かれたようで、

宴会に招待されたときには心していきます。