信仰は霊魂の必然的な本性である。


 


人間は必然的になにものかを信じる。


 


信じないではいられないのだ。


 


なぜなら、


 


自分の知っているさまざまな対象とは別に、


 


知ることは出来ないけれども、


 


それでいながらそれが存在していることを確実に知っているものとの関係に、


 


さらに深く入っていくからである。


 


この理解しがたいものとの関係こそ信仰というものなのだ。


 


(女子パウロ会刊「トルストイ ことばの日めくり」より)