平和は秩序の静けさ [心の栄養]
真の平和とは、ただ戦争がないことでも、
国家間が危うい緊張関係の中にあることでもありません。
そこにはもっと、積極的な意味があります。
平和を築く――そのために、私たちはどこから始めたらいいのでしょうか。
それはまず、私たち一人ひとりの心の中からではないか、とそう思います。
それができたら、
家庭に、地域に、国に、そして世界に、と徐々に半径を大きくしていきます。
「平和とは秩序の静けさ」――そう語ったのは、アウグスティヌス。
マザー・テレサは、生前、出会う人々にメモを渡していたそうです。
そこには、次のような言葉がしたためられていました――
「沈黙の実りは祈り、
祈りの実りは信仰、
信仰の実りは愛、
愛の実りは奉仕、
奉仕の実りは平和。」
沈黙とは、自分の心に語りかけられる神の声を聴くこと。
それによって、平和への扉は開かれ、私たちは歩んで行けます。
(心のともしび 竹内 修一 神父)より抜粋