よくない感情 [心の栄養]
われわれはある人間について、あの人は悪人であるときよりも善人である場合が多いとか、ばかであるときより利口であるときが多い、冷血漢であるときより熱血漢であるときのほうが多い。
あるいはその反対であるとか言うことはできる。
しかしわれわれがあるひとりの人間について、あの人はつねに善人であるとか利口であるとか言い、別の人間のことを、あの男はつねに悪人であるとかばかであるとかと言うならば、それは正しくないことになる。
それなのにわれわれはつねに人間をそのように区別している。
そしてこれは正しいことではない。
(女子パウロ会刊「トルストイ ことばの日めくり」より)
自分を基準にして人を評価し区別する。
やってはいけないと自覚しているが、気がつけばそれをしている自分がいる。
情けないと落胆せずに、気がついたら良くない感情を捨てることだ、と気づきました