未完成の中での終末 [心の栄養]
人間の一生は、燃えつくし、したいことをして死ぬのがいい、と私はよく思い書いてもいるが、同時にいくらかの部分を、自制し、し残し、相応の満足と悔悟の双方を心に感じながら死ぬのがいいように思っている。
したいことはしっくさなければいけない、などと思うのは、どこか思い上がっているような気がするのだ。
曾野綾子著「人生の収穫」より
自分の目標にしていることを成し遂げてから「死」を迎えたいと思う。
しかし、いつになっても自分の満足する目標に程遠い。
年齢とともに目標が達成できる気がしてくるが、
深呼吸してあらためて目標を見つめなおすと、まだ手の届かない位置にある。
目標達成が未完成だからこそ、
後世の人が意思を受け継いで完成に近づけてくれるだと思います。