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人生とは死への不断の接近 [心の栄養]

人生とは死への不断の接近にほかならない。

したがって人生は死が悪く思われなくなったとき、

はじめて幸福なものになりうるのである。

「トルストイことばの日めくり 小沼文彦編訳」


友人の嫁さんは末期がんと告知され

自ら緩和棟に入院することを希望した。

それまで落ち込んでいたのに、緩和棟に入り間もなく人気者になり

彼女の病室からは笑いが絶えなくなった。

他の病室からも患者が集まってきて、おしゃべり、お茶を飲みながら折り紙して

「せまりくる死」という現実を忘れているようだった、のが救いだった

と友人は話してくれた。

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