怒りを早く補う [心の栄養]
誰かに対して怒りを感じたなら、
その人に何かの親切であなたの怒りを、
できるだけ早く補うようにしなさい。
ドン・ボスコ社刊「聖フランシスコ・サレジオのすすめ」より
敵に死を贈るという美談がある。
上杉謙信が、
敵方である武田信玄に生活必需品である塩が手に入らず町民も困っている
ことを知り塩を贈ったという。
戦国武将が敵方に塩を贈るというのはよほどの決心がよほどの決断であったろう。
真相は別として、日常生活においても怒りを感じることが沢山ある。
例えば夫婦喧嘩、兄妹喧嘩、友だち同士の言い争いなどである。
怒りには怒りで返すのが一番手っ取り早いが、心の中はしっくりしない。
それよりも、勇気をだして相手の助けとなることを積極的にすれば、
いつしかその怒りもどこかに消えてしまう。
もしかして、その人は悪気があって
怒りを感じるようなことをしたのではないかもしれない。
もしそうだとしても、相手から親切にしてもらえれば
怒りを与えたことに深く反省するきっかけになる、と風太郎は考える。